損益計算書って難しそう...
項目の意味がわからない
どうやって利益を計算するの?
こういった疑問を解決します。
本記事を読むメリットは次の通りです。
- 損益計算書の各項目の意味がわかる
- 損益計算書で収支を把握できるようになる
- 個人が作成する場合、最低限必要な項目がわかる
以上となっております。
本記事は簿記2級を取得している筆者が、副業や個人事業としてせどりや物販業を営んでいる方に向けて解説します。
それでは、早速本編にまいりましょう。
損益計算書とは

損益計算書とはある一定期間にどれだけ儲けがあったのか把握する財務諸表です。
もう少し具体的に言うと、売上から費用を差し引いたら、いくら利益が残るかを計算する書類のことです。
財務諸表の中でも主要な書類、「貸借対照表」、「損益計算書」、「キャッシュフロー計算書」を総称して財務三表と言います。営業活動をしていく上でそれぐらい重要だということなんですね。
損益計算書の項目の説明

それでは、損益計算書を見ながら項目の説明をしていきます。ここでは、1ヶ月の営業活動から生じる売上・費用について見ていきます。
実際にせどりや物販でかかる経費に触れながら解説していきますので、ご自身でもイメージしながら読み進めてくださいね。
売上高
売上高は月にどのぐらい商品が販売されて、売上となったかを示す項目です。
この項目は直感的にわかりますよね?
これ以上の説明は割愛します。
売上原価(仕入原価)
売上原価とは商品を仕入れたり製造するときにかかる費用です。人件費や製造機器、工場の運営にかかった経費などすべて含まれます。
しかし、個人でせどりや物販をするのであれば、商品を製造したりしませんし、売り切る前提で仕入れをします。
ですので、本記事では簡略化のため仕入原価と捉えて解説していきます。その内訳は商品の仕入金額、関税消費税、国際輸送料でそれらを合計したものが仕入原価です
ところで、仕入原価に関税消費税と国際輸送料を含めるか否かといった話がよくあります。
しかし、個人で行うせどりや物販レベルであれば、計算の効率化を考慮して関税消費税と国際輸送料は仕入原価に含めましょう。
なぜなら、海外から商品を輸入する際はMyUSなどの転送会社から少量の商品を多種類仕入れるのが一般的で、それらの商品1つ1つに対して関税消費税と国際輸送料を厳密に計算していては非常に時間がかかるためです。
財務上、一定のルールに沿っていれば、この計算方法で特に問題はないようです。
販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費は商品や製品を販売するために直接かかる費用(販売費)と会社全般の業務の管理活動にかかる費用(一般管理費)の合計額のことを指します。
Amazonを利用した物販であれば、次のような費用が当てはまります。
販売費
- Amazon出品手数料
- FBA手数料
- スポンサーブロダクトなどの広告費
以上の項目は毎月5日前後に先月分の手数料明細の確認が利用可能になった旨の通知がきますので、要確認です。
一般管理費
- 店舗せどりに要した交通費
- セラーセントラル大口出品登録料
- プライスター登録料金
それ以降の項目
個人レベルであれば、特に関わりがないので割愛します。
しかし、個人でも銀行から借入している場合は借入金の支払利息が「営業外費用」として計上されます。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
損益計算書とは何なのか、各項目について理解できたでしょうか?

個人レベルであれば、上記赤枠の部分さえ計算できれば正しく利益を把握できます。
本記事で解説した項目と図の計算式を参照すれば、比較的簡単に計算できるのではないでしょうか。
損益計算は必ず行ってくださいね。