タイトリストのAP2シリーズは、ゴルフ愛好家やプロゴルファーの間で高く評価されています。
この記事では、AP2初代からAP2 718までのモデル別の特徴、革新性、そしてそれぞれの進化を詳細に解説していきます。
AP2初代の画期的なデザインから始まり、AP2 710の改良されたヘッドデザイン、AP2 712の高められたフィーリングとパフォーマンス。
AP2 714の新機能導入、AP2 716での革新性の追求、そしてAP2 718の薄化されたトップブレードとソールによる性能向上まで、各モデルの進化に焦点を当てます。
タイトリストAP2シリーズの歴史を通じて、ゴルファーの皆さんが自分に合ったモデルを見つけるための手助けとなれば幸いです。
目次
タイトリストAP2歴代モデルの比較
AP2初代
AP2初代は、ゴルフクラブの中で特に注目されています。その理由は、革新的な設計と使用された材料にあります。
具体的には、AP2初代は複合素材を使用し、特にタングステンとニッケルを組み合わせた重い素材をヘッドの下半分に配置することで、打ちやすさと打感の良さを実現しています。
また、このモデルからタイトリストのアイアンはプロ・アスリートモデルとしての地位を不動のものにしました。
それは、見た目のシャープさと打った時の優しい打感、そしてミスに寛容な性能を兼ね備えているからです。
ただし、ロフト角が比較的立っているため、飛距離を重視するゴルファーには合わない可能性もあります。
それでも、打感と操作性を重視するプレーヤーには非常に魅力的な選択肢です。
| スペック | |
|---|---|
| ヘッド素材 | 軟鉄鍛造（ボディ） タングステンニッケル（ソール） エラストマークッション アルミニウムキャビティープレート |
| ヘッド製法 | 鍛造 |
| ヘッド仕上げ | ニッケルクロームメッキ |
| シャフト | NSプロ950GH（S） ダイナミック・ゴールド（S200） |
| グリップ | タイトリスト・ツアー・ベルベット・ラバー（M60） |
| 原産国 | 日本 |
AP2 710
AP2 710は、その前身である初代モデルからの進化を遂げたアイアンです。
ここでは、具体的に進化したポイントに焦点を当てます。まず、AP2 710ではヘッドデザインが改良され、より一層の打ちやすさと精度の向上が図られました。
このモデルでは、特にソールの形状が最適化され、よりスムーズなターフインタラクションを可能にしました。
また、タングステンニッケルの使用による重心の最適化により、さらに安定した飛距離と正確なショットが可能になっています。
ただ、進化した分、初代モデルと比較すると少し重量感があり、そのために振りやすさに関しては人によって感じ方が異なるかもしれません。
それでも、全体的なパフォーマンスのバランスを考えると、AP2 710は非常に高い完成度を誇るモデルです。
| スペック | |
|---|---|
| ヘッド素材 | 軟鉄 タングステンニッケルソール エラストマー樹脂一体成型メタルプレート |
| ヘッド製法 | 鍛造 |
| ヘッド仕上げ | ニッケル・クロームメッキ（ミラー仕上げ） |
| 溝形状 | V溝 (2010年 USGA/R&A 新しい溝規制に適合) |
| シャフト | ダイナミックゴールド（S200） NSプロ950GH タイトリスト・モトーレ |
| グリップ | タイトリスト・ツアーベルベット・ラバー（M60） ※NSプロ950GH装着時はM62 |
| 原産国 | 日本 |
AP2 712
AP2 712モデルでは、先代からの進化が目立ちます。
このモデルは、より優れたフィーリングとパフォーマンスを提供するために、技術的な改良が施されています。
具体的には、トゥ＆ヒールに配置されたタングステンウエイトが、ショットの安定性を高め、操作性を保ちながらも高い慣性モーメントを実現しています。
このように、AP2 712はゴルファーの要求に応えるために、技術的な改良がなされたモデルです。
ただ、これらの改良により、前モデルと比較しても明確に性能が向上しているわけではないため、使用感には個人差があります。
しかし、全体としては、より高いパフォーマンスを目指すゴルファーに適した進化を遂げています。
| スペック | |
|---|---|
| ヘッド素材 | 軟鉄、タングステンニッケル（ウエイト）、ステンレス（ソール） |
| ヘッド製法 | 鍛造 |
| ヘッド仕上げ | ニッケルクロームメッキ（ミラー仕上げ） |
| セット内容 | 6本セット（#5～#9、P) ／ 別売り#3、#4 |
| グリップ | タイトリスト・360° ツアーベルベット・ラバー（M60／ロゴ入り） ※NSプロ950GH装着時はM62 |
AP2 714
AP2 714モデルは、新しい機能の導入により、前モデルからさらに一歩進んだモデルと言えます。
特に注目すべきは、バックフェースの上部にキャビティを設け、下部にはトゥとヒールにタングステンを配置した中空構造です。
これにより、操作性と飛距離の向上が図られています。また、このモデルは、よりブレードが長く、直進性が高まっているため、安定したショットを可能にします。
使用プロについては、2015年マスターズ優勝のジョーダン・スピースが使用していたことで有名です。
スピースのようなトッププロが使用することで、AP2 714の性能の高さが証明されています。
ただし、新機能の恩恵を受けるためには、ある程度の技術が必要となるため、全てのゴルファーにとって最適なモデルとは限りません。
それでも、高い性能を求めるゴルファーにとっては、大きな魅力を持つモデルです。
| スペック | |
|---|---|
| ヘッド素材 | 軟鉄、タングステン・ニッケル（ウエイト）、ステンレス（ソール） |
| ヘッド製法 | 鍛造 |
| ヘッド仕上げ | ニッケルクロームメッキ（ミラー仕上げ） |
| セット内容 | 6本セット（#5～#9、P） 別売（#3、#4） ※右用のみ |
| グリップ | タイトリスト・360° ツアーベルベット・ラバー（M60/ロゴ入り） ※NSプロ950GH装着時はM62 |
AP2 716
AP2 716は、その前モデルからの大きな飛躍を遂げた製品です。
このモデルでは、トゥとヒールに配置された高比重タングステンウェイトにより、前代未聞の安定した飛距離性能と優れた打感を提供します。
さらに、軟鉄ボディにこのウェイトを精密鍛造（Co-Forging）することで、美しい見た目を保ちながらも高い許容性を実現しています。
このような革新的な技術の導入により、AP2 716はゴルファーにとっての新たな選択肢となり、ゴルフの楽しさをさらに広げる一因となりました。
ただし、これらの高度な技術による恩恵を最大限に享受するためには、ある程度のゴルフスキルが求められる場合もあるため、全てのゴルファーにとって最適とは限りません。
それでも、AP2 716の持つ革新性は、ゴルフクラブの進化を感じさせるものです。
| スペック | |
|---|---|
| ヘッド素材 | 軟鉄、タングステン・ニッケル（ウエイト）、ステンレス |
| ヘッド製法 | 鍛造 |
| ヘッド仕上げ | ニッケルクロームメッキ（ミラー仕上げ） |
| セット内容 | 6本セット（#5-#9、P） 別売（#3、#4）※右用のみ |
| グリップ | ゴルフプライド・ツアーベルベット・ラバー・360°（M60） ※NSプロ950GH装着時はM62 |
| 価格 |
**6本セット（#5-#9、P）**
|
| 原産国 | 日本 |
AP2 718
AP2 718モデルは、革新と伝統を融合させた特別な製品です。
このモデルでは、トップブレードとソールの薄化により見た目のシャープさを保ちつつ、タングステンウェイトの調整によるミスヒットへの許容性の向上が図られています。
さらに、この調整は打感の向上にも寄与しており、ユーザーからは「打ってみると想像以上の優しさを感じる」との声も聞かれます。
AP2 718は、見た目の美しさと高い性能を兼ね備え、幅広いゴルファーに適しています。
ただ、高度な技術を駆使しているため、価格が高めに設定されている点は購入を検討する際の一つの注意点です。
しかし、その特性を最大限に活かせるゴルファーにとっては、投資する価値のあるモデルと言えるでしょう。
| スペック | |
|---|---|
| ロフト角 |
**右用**
|
| 価格 |
**6本セット（#5-#9、P）**
|
各モデル比較をした結果【性能に微細な差異あり】
タイトリストのAP2シリーズを各モデルごとに比較すると、性能の微細な差異が見えてきます。
初代から718モデルまで、各モデルはゴルファーの要望に応えるため、細かな技術的改良が施されてきました。
例えば、710から714までは大きな変化は見られないものの、716以降ではオフセットの増加やシャフトの種類の変更など、より細かな打ち味の調整が行われています。
また、718ではトップブレードとソールの薄化により、見た目のシャープさとミスヒットに対する許容性が同時に向上しています。
これらの差異は微細ですが、プレーにおいては大きな影響を与えることがあります。
ただし、これらの差異を実感できるかは、ゴルファーのスキルレベルや好みに大きく依存します。
どのAP2を選ぶべきか？
AP2シリーズの中から自分に合ったモデルを選ぶ際には、モデルごとの適合性を考慮することが重要です。
初代モデルや710、712などの旧モデルは、シンプルながらも確かな性能を持ち、スキルアップを目指すゴルファーに適しています。
一方、716や718のような新モデルは、技術的な革新により高い許容性と優れた打感を提供し、上級者からプロまで幅広いゴルファーに対応しています。
自分のプレースタイルやスキルレベル、求めるクラブの特性をしっかりと理解した上で選ぶことが、最適なモデルを見つける鍵となります。
また、実際に試打してみることで、カタログや他人の評価だけではわからない、自分にとっての「打ち心地」や「適合性」を確かめることができます。
タイトリストap2の歴代比較：AP2が名器と呼ばれる理由
AP2シリーズが名器と呼ばれる理由
AP2シリーズが名器と称される主な理由は、その革新性と一貫した高いパフォーマンスにあります。
各モデルが登場するごとに、タイトリストはゴルファーの細かなニーズに応えるために、打感、許容性、そして操作性のバランスを微細に調整してきました。
このシリーズは、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに適応できる汎用性の高さを持っています。
特に、中級者が技術向上を目指す際に、AP2はその潜在能力を引き出すのに最適なツールとなり得ます。また、プロゴルファーも愛用していることが、このシリーズの信頼性と実績を物語っています。
しかし、全てのゴルファーにとって最適なわけではなく、自分のプレースタイルや好みに合わせて選ぶ必要があります。
それでも、AP2シリーズが長きにわたり支持され続けているのには、その品質の高さと継続的な改良があるからこそです。
AP1とAP2の違いは？
AP1とAP2は、タイトリストが提供するアイアンシリーズの中で、特に人気が高いモデルですが、
それぞれに明確な違いがあります。AP1は、より広いゴルファー層に向けて、特に許容性と飛距離を重視して設計されています。
これに対してAP2は、より精度と操作性を求める中上級者やプロゴルファー向けに開発されました。
AP1は、比較的大きなヘッドサイズと広いスイートスポットを持ち、ミスヒット時でも球の安定した飛びをサポートします。
一方、AP2は、よりコントロール性能を高め、打ち出し角度や弾道を細かく調整できるように設計されています。
これにより、狙ったポイントに対して高い精度でボールを運ぶことが可能になります。
これらの違いは、ゴルファーが自分のプレースタイルや目指すゴルフの形に応じて、最適なモデルを選択する上で重要なポイントとなります。
AP2の後継は？
AP2シリーズの直接的な後継モデルは、T100と呼ばれるシリーズです。
この新しいラインナップは、AP2の伝統を継承しつつ、最新の技術を駆使してさらなる進化を遂げています。
T100は、AP2が持つ精度と操作性を保持しながら、打感や許容性の面で大きな改善が図られています。
このモデルは、特に中上級者からプロゴルファーまでの幅広いプレーヤーに向けて設計されており、より一層のパフォーマンス向上を目指しています。
ただし、AP2シリーズと比較しても、T100がすべてのゴルファーにとって最適な選択肢であるとは限らず、自身のプレースタイルや好みに合わせた選択が求められます。
結局のところ、最新モデルへの移行は、個々のニーズや目指すゴルフのスタイルに基づくべきです。
最新モデルvs旧モデルのどちらを買うべき？購入する際に考慮すべき点
ゴルフクラブを選ぶ際、最新モデルと旧モデルの間で迷うことはよくあります。
最新モデルには、通常、最新の技術や改良が施され、より高いパフォーマンスや使いやすさが期待されます。
これに対して、旧モデルは、価格が手頃になることが多く、それでいて実績のある性能を提供しています。
ここで考慮すべきは、まず自分のプレースタイルやスキルレベルに合っているかどうかです。
例えば、技術的な革新がゲームの向上に直結すると考えられる場合、最新モデルの購入を検討する価値はあります。
一方で、現在使用しているクラブに満足しており、特に不満がない場合は、旧モデルを続けて使用するか、あるいは価格が下がった旧モデルを新たに購入するという選択も賢明です。
また、ゴルフクラブは非常に個人的なアイテムであり、最新技術を搭載しているからといって必ずしも全てのゴルファーに適しているわけではありません。
そのため、購入前には、できれば実際にクラブを試打してみることをお勧めします。
試打することで、そのクラブが自分のスイングやプレースタイルに合っているかどうか、直感的に感じることができるからです。
最終的に、クラブ選びは技術的な進化だけでなく、自分自身の感覚や満足感に基づくべきであるという点を忘れないようにしましょう。
【まとめ】タイトリストAP2歴代モデルの比較
以下に、ポイントをまとめます。
- AP2初代は複合素材を使用し、打ちやすさと打感の良さを実現
- AP2初代は見た目のシャープさと打った時の優しい打感を兼ね備える
- AP2 710はヘッドデザイン改良で打ちやすさと精度が向上
- AP2 712ではトゥ＆ヒールに配置されたタングステンウエイトがショットの安定性を高める
- AP2 714はバックフェースの上部にキャビティを設ける中空構造を採用
- AP2 716は高比重タングステンウェイトにより安定した飛距離性能と優れた打感を提供
- AP2 718ではトップブレードとソールの薄化により、見た目のシャープさとミスヒットへの許容性が向上
- 各モデルは細かな技術的改良が施され、性能に微細な差異がある
- AP2シリーズの後継モデルはT100で、最新の技術を駆使してさらなる進化を遂げる
- 最新モデルと旧モデルの選択は、プレースタイルやスキルレベルに基づくべき
